田舎暮らし

あくまきの作り方 あく汁で煮込む鹿児島独特のちまき

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あくまき 出来上がり

鹿児島の春の風物詩の一つがあくまき作りです。この山里でも端午の節句、つまり5月の連休の頃になると、あちらこちらであく巻作りが始まります。出来上がったあく巻がおすそ分けとして行ったり来たりして、それぞれの家の味を食べ比べるのです。

あく巻はちまきと呼ぶこともありますが、一般的なちまきとは随分違っています。鹿児島独特の食べ物です。なにしろ餅米をあく汁(灰汁)で煮込むのですから、少し苦みを伴った独特な味わいです。若い人には苦手な人も多いですが、鹿児島で育った方には忘れらない味でもあります。

あくまきの材料

・もち米 1升
・あく汁 1升
・竹の皮 15枚程度

もち米1升で12本程度のあく巻ができます。

あく汁は灰(樫の木など固い木を燃やしてできた灰)を熱湯をかけ濾して作ります。あくの程度はなめてピリピリする程度です。あく汁を濾すときはプラスチックのざるに布を敷いて濾します。ざるは金属のものは使わないようにしてください。
5月頃になるとスーパーなどの店頭にならぶので買ってもよいです。我が家では堅木の灰など手に入らないので専ら市販品です。しかし、あく汁(灰汁)など売っているのは鹿児島くらいかもしれませんね。

5月頃になると孟宗竹の筍が伸びて皮が落ちてきます。それを拾っておいて次の年のあく巻作りに使います。竹の皮もあく汁の横に並べて売ってあったりします。市販品は中国製のようです。

あくまきの作り方

準備

もち米を洗って水切りをしたあと、あく汁に1晩つけておきます。

あくまき もち米

竹の皮も乾燥しているので水につけておきます。

あくまき 竹の皮

もち米を竹の皮につつむ

1晩あく汁につけたもち米は黄色くなっています。そのもち米の茶碗1杯分を竹の皮の中央にのせます。

あくまき 竹の皮に包む

竹の皮を両端の1/3くらいづつ折り曲げて包んで結びます。結び紐は竹の皮を裂いたものを使います。もち米は煮ると膨らむので、それを見越してゆったりと結びます。

あくまき 作り方

煮る

あとはひたすら煮ていきます。なべに竹の皮につつんだものを敷き詰め、全体が浸かるまでお湯(もしくは水)をいれて3時間から4時間ほど煮詰めていきます。この時にもち米をつけていたあく汁をコップ1杯くらい加えます。

あくまき 煮る

長く煮るのでお湯が蒸発していきますから時折さし水をしてください。あく汁をたすと早く出来上がりますが、足しすぎるとアクが強すぎて苦みが強くなります。

あくまき 煮る

出来上がり

出来上がりはこんな感じになります。もち米は膨らんで、あく汁のアルカリと自らの膨らむ圧力で粒感がなくなるくらいになります。色も飴色になりおいしそうです。

あくまき 出来上がり

あく巻自体は仄かに苦みがありますが味はそれほどないので、きな粉、砂糖をかけてたべます。

まとめ

あく巻作りは手間がかかります。我が家では薪で煮込むので3時間ほどつきっきりです。煮込むのに必要な薪の準備からしないといけません。
しかし、あく巻の素朴な味は忘れることができません。

そもそも、あく巻は薩摩武士たちの戦闘食でした。戦闘食なので保存性もよく固くなっても茹でなおせば美味しくたべられます。武士の食べ物ということで男の子の成長を祈り端午の節句に食べるようになったのでしょう。

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