わが家に薩摩鶏がやってきました。眼光がするどく凛々しい立ち姿のニワトリです。今まで買っていた採卵用の鳥たちとは、ちょっとばかり雰囲気が違います。
薩摩鶏は鹿児島で江戸時代から買われている鳥で、古くは闘鶏用として買われていたようです。ゆずってもらった里人の話では、昔は蹴爪(けずめ)に鋭い剣をつけて戦わせていたということでした。一度は見てみたいとも思いますが、もうそのような闘鶏は行われていないようです。剣をつけた鳥という事で剣付鶏(けんつけどり)とも呼ばれていたようです。勇壮だったでしょうね。今ではもっぱら観賞用として飼われています。
そのような鶏なので凛々しい立ち姿をしています。軍鶏(シャモ)と小国鶏(ショウコク)を交配したという説明を見たことがありますがどうでしょうか。軍鶏は文字通り闘鶏なので力強い姿をした鶏です。小国鶏も闘鶏ですが尾が長いのが特徴です。軍鶏、小国鶏を見比べると、軍鶏の力強い姿と小国鶏の優美な所を程よく引き継いだようにも思えます。直立する軍鶏よりは小型で前傾ですが足が長く筋肉質なところは軍鶏に似ています。雄の尾っぽは長くて小国鶏似というところでしょうか。雌の方は雄ほどでもないですが、尾っぽを扇子のように広げて美しい姿です。
気性の激しい薩摩鶏を先住の鶏たちと一緒の小屋に入れるのは如何なものかと思いましたので、今回は薩摩鶏用の小屋を新調いたしました。小さい鶏小屋ですが、週末ごとにしか手を入れらないので一ヶ月ほどかかってしまいました。やってきたのは赤色の雄が一匹と雌が二匹です。その後に白系の雌が加わって四匹の薩摩鶏がいます。
薩摩鶏は闘鶏なので卵を産むのが少ないようです。前からいる鶏たちは、ほぼ毎日卵を産みますが、薩摩鶏は1週間に1個くらいでしょうか。しかも、一年中産むようではないようです。来年の春頃には孵化に挑戦しても良いかもしれませんね。