わが家にも日本ミツバチがやってきました。去年あたりから蜂を飼いたいと思って巣箱を用意したりしていたのですが、ようやく念願がかなって日本ミツバチを飼い始めました。最初は巣箱を用意して庭先に置いていたのですが、これが・・・なかなか蜂が住み付いてくれません。そこで養蜂の先輩にお願いして分蜂した蜂をわけてもらうことにしました。
日本ミツバチと西洋ミツバチ
ミツバチには日本ミツバチと西洋ミツバチがいます。日本ミツバチは日本の古来種で野山で見かけることも多いミツバチです。対して西洋ミツバチは商業養蜂用に飼われているミツバチで、流通している蜂蜜はそのほとんどが西洋ミツバチによるものです。日本ミツバチが集める蜜は西洋ミツバチの1/5以下ですが、大人しく病気に強いなど扱い易く趣味で飼うには良さそうです。商売としては効率が悪いでしょうが・・・。
日本ミツバチの巣箱
日本ミツバチは自然の中では老木の洞などに巣を作っているようです。そこで丸太をくり抜いた巣箱を作って山の中に置いてあったりします。丸太タイプの巣箱は日本ミツバチが入りやすいと言われています。しかし、丸太タイプは作るのが大変です。そこで作りやすい箱型の巣箱となるわけです。
日本ミツバチの巣は上の方が蜂蜜貯蔵エリアで下の方が幼虫の育児エリアになっています。蜂蜜を取る時には上の方の蜂蜜貯蔵エリアだけを切り取るようになっていると都合が良いということになります。そこで箱型の巣箱を重箱のように段重ねの構造にします。私の巣箱もこのような重箱式の巣箱です。
日本ミツバチの分蜂
日本ミツバチは春になり花が咲き始めた頃に分蜂を行います。日本ミツバチは1匹の女王蜂と数匹の雄蜂、そして、その他大勢の働き蜂で共同生活していますが、新しい女王蜂ができると古い女王蜂が半分ほどの働き蜂を連れて巣を出ていきます。これが分蜂です。分蜂は多い群れでは1シーズンで3回ほどあります。分蜂した蜂は新しい巣を作るのですが、その群れを捕獲して自分の巣箱にいれると採蜜できる巣箱が増えていくことになります。わが家に来た蜂たちも先輩の巣箱から分蜂した蜂をわけてもらったという訳です。
蜂蜜の採取
日本ミツバチは西洋ミツバチと比べて集める蜜の量が少ないです。花の多い春は一生懸命に飛び回って蜜をあつめますが、寒くなると花もなくなって蜜を集めることが出来なくなります。そこで蜂たちは貯めておいた蜂蜜をたべて冬を乗り越えるのです。そんな蜂蜜を横取りする訳ですから、あまり沢山採ってしまうと蜂たちが冬を乗り切れなくなってしまいます。
秋に蜂蜜の採取するのが沢山採れますが、蜂たちにとっては厳しい冬になってしまいます。そこで初夏に蜂蜜の採取を行うようにします。蜜の量は減ってしまいますが、蜂たちが冬に向けて蜜を集めることができます。秋に採取する時は餌不足を補うために砂糖水などを与えます。まぁ、働きものの蜂たちから横取りする訳ですから、あまり欲張らないようにしたいものです。