イワカガミ、漢字で書くと岩鏡です。花の印象からすると思いもよらない名前ですが、冬の葉っぱだけの姿を見ると「あぁ~」と思うような名前です。
イワカガミの葉は丸くて光沢があります。花の咲く頃は緑色ですが、冬になると赤みを帯びた色になります。その形と光沢を鏡(さしずめ銅鏡かな)に見立てての名前なのでしょう。
花は小さく、薄いピンク色のものが俯いてさきます。
写真のイワカガミは九重連山にミヤマキリシマを見に行ったときに見つけたものです。霧島連山では高千穂峰の高原町側に少し下ったところで咲くそうです。私は時期が合わず花を見ていませんが、特徴的な丸い葉っぱはよく見かけました。
山仲間の話では九重のイワカガミは派手だとか。霧島のイワカガミは白い花で小ぶりで可愛いということでした。ぜひ、その可愛いイワカガミも見てみたいものだと思います。
私は花の写真をとるときは花芯を映像に入れたくなります。派手と言われた九重のイワカガミでさえ、決して大ぶりな花ではありません。10cmから20cmくらいでしょうか。しかも、花が俯いているので、その花芯を捉えるというのは大変です。這いつくばって下から覗き上げるようにカメラを構えて写真を撮りました。
写真を見た山仲間は、こんなアングルでイワカガミを見たことは無いそうです。イワカガミの淡い紅色と青空のコントラストが印象的でしょう。
ただ、ファインダーを覗きこむとピンクのフレアスカートを下から撮影しているような感じがして戸惑いました。まぁ、妄想です。
イワカガミ データ
日本名 | イワカガミ(岩鏡) |
場所 | 高千穂峰、高原側斜面 九重にも沢山咲いていました |
時期 | 5月頃 |
学名 | Schizocodon soldanelloides Siebold et Zucc. |
科名 | イワウメ科イワカガミ属 |
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