先週に代つくりを終えて、いよいよ田植えという段取りです。
まず、水の管理です。代つくりが終わって多めにしていた水を、田植えに向けて吐かせます。このところ雨が多く、木曜日には大雨で道路の通行止めなどもありました。田んぼは満水状態です。あまり水が多いと田植えには不向きなので、水を吐かせて少なくします。水の深さは3cmから5cmくらいが良いということでした。指の第2関節くらい・・・米を炊くときの水の量くらいかな?
金曜日の仕事が終わってから水の吐口を調整しましたが、吐かせ切らずに日曜日の朝に全開状態にしました。
土曜日はJAさんに稲の苗を貰いにいきました。稲の苗はJAさんに引き取り日指定で頼んでおきます。今回はうるち米(普通米)を16箱、もち米を2箱です。うるち米は「ひのひかり」、もち米は「さつま絹もち」です。注文が遅かったのでひと箱650円です。来年は早めに注文しなくては・・・。
持って帰った苗に病気、害虫予防の農薬を撒きます。1袋(1kg)の顆粒状の薬を18箱で使い切るように撒きます。この状態で1日おきます。
日曜日はいよいよ田植えです。あいにくの雨模様ですが延ばすわけにはいきません。師匠に田植え機を借ります。2条植えの手押しタイプです。今回は初めてということで、師匠と師匠の姪御さんも応援にきてくれました。
まず、水の吐口を全開にしてから田植え機に苗をセットして植え始めます。
田植えは稲刈りの事を考えて両端を8条分開けてジグザグに植えていきます。この8条分は最後に田んぼの縁を一回りするように植えていきます。そうすることで稲刈りをするときに、稲刈り機のUターンする部分を確保するわけです。
田植え期には植え付けクラッチと主クラッチがあります。植え付けクラッチをオンにすると船(フロート)の部分がおりて植え付け爪が植え始めます。主クラッチは車輪の動作のオン、オフです。
植え始めて向こう側についたら植え付けクラッチを切って船を上げてUターンし、回り終わったら植え付けクラッチを入れて植え始めます。このタイミングが慣れないと慌てます。私はここで膨らんでしまって植え終るころは両端がのびて弓状に植え付けになってしまいました。
最近は乗用の田植え機が多いようが、乗用は雨の時は使えないということでした。植えつける時の目印に線を引いていくのですが、雨の時は水面が濁って目印が見えないのだそうです。手押しタイプだと、前に植えた苗と車輪の間隔で植えていけば良いので、雨の日でも大丈夫とのことでした。本当は前に通った車輪の後に車輪を合わせて行くのだそうですが、今回は苗との目安で植えたので間隔が少し広かったようです。苗が2箱も余ってしまいました。
あとは代つくり後10日して除草剤を撒くのですが、今回は代つくりと田植えの間隔があいているので来週末に撒く予定です。
今まで田植えの準備の荒起しや代つくりなど準備して、今回の田植えで一区切りです。稲作りの始めの段階が終わりました。あとは水の管理をしながら実るのを待つことになります。草が生えたり病気が入ったりしないと良いのですがどうなることでしょう。
【追記】
・翌日、水の様子をみると下の田んぼは水が少なくなっていた。田植え時に全開にした水口を止めるのが不十分だったようだ。
上の田んぼは逆に水が多すぎたが苗が水没するほどではない。こちらは田んぼ自体から水が湧いているようで、排水口の高さ調整を低めにする。雨が止んで1週間くらいで湧水がなくなるとのこと。
・下の田んぼは細長い。今回は短い方向に植えたが、稲刈りの事を考えると長手の方向に植えていった方が良いような気がする。
縁の部分を植える時は植え初めに注意、偶数条(8条)なので植え初めの所で植え終る。間違えると出られなくなる。
8条というと結構広いので植えすぎに注意、余裕をもってUターンするようにする。8条分の長さを覚えておくと良い。
重ねて植えても良いが、あとで不要な苗を取り除くこと。縦と横(本植えと縁植え)の境は稲刈り機の車輪の分の苗を取り除くこと。
Uターンした跡の凸凹などは船が押していくので、あまり気にしなくても良いが、代ならしを用意しておいた方が良い。
・上の田んぼにはうるち米ともち米を混植した。区切りのとこには目印に竹を刺しているだけ。実ったら実の色が違うから分かると聞いたが少し心配である。次回は1条分くらい間を開けた方が良いかもしれない。混植の場合は混ざらないように苗の切り替えに注意。