ユリ類は秋の野山を彩ってくれる美しい花たちです。中でもよく見かけるのがウバユリです。春先の山道の脇などに大きな葉っぱを出しているので、容易に見つけることができます。
ウバユリの花は残念ながらそれほど綺麗ではありません。花が咲く頃には葉が落ちていたり痛んでいます。そこで「葉がない」→「歯がない」→「年寄り」→「姥」という落ちの名前がついたようです。ヤマユリやオニユリなどのように花として採取されることもないので我が家の近くでも沢山あります。
ウバユリの採り方
採取時期は10月から5月ころです。他のユリと同様に根の部分、鱗茎の部分を食べます。鱗茎は花が咲く頃には小さくなっています。春になって芽だった頃に根元から掘り起こすのが採取しやすくて良いです。大きい鱗茎を採るには10月頃に枯れた茎の根元を掘ってみるのも良いです。
ウバユリの食べ方
他のユリと同様に根の部分、鱗茎の部分を食べます。若い葉も茹でて食べることができます。他のユリと違って大きな葉をつけます。
鱗茎は良く洗って水から茹でます。竹串がすーと通るようになったら茹で上がりです。壊さないようにだし汁で煮詰めて味を調えます。茶わん蒸しなどにもよく、色々な料理に使えます。鱗片を1枚づつとって茹で、酢の物、あえものにするのも美味しいです。