シャクヤクはボタンと合わせて美しい花の代表ですね。よく「立てば芍薬、座れば牡丹・・・」などと美しい女性のたとえに使われたりします。
しかし、ヤマシャクヤクは純白で一重の花です。園芸種のシャクヤクとは違い清楚な趣の花です。園芸種のシャクヤクの豪華さも良いですが、私はヤマシャクヤクの清楚な感じが好きですね。
残念ながら霧島連山では見かけたことがありません。この写真も熊本は五家荘と宮崎の椎葉の境にある白鳥山で撮ったものです。
白鳥山、時雨岳はヤマシャクヤクの自生地として有名です。それほど高低もなく4、5時間程度で縦走ができます。中にはピンクがかたり緑や黄色っぽいシャクヤクもあるそうですが、私は見つけることができませんでした。
ヤマシャクヤクは鹿児島県では絶滅危惧種に指定されており、熊本県では準絶滅危惧種に指定されています。
時期としては5月の連休の頃です。同じ頃には近くの烏帽子岳にはシャクナゲ(石楠花)が咲きます。ヤマシャクヤクの白とシャクナゲの赤・・・対照的ですね。五家荘、椎葉は平家落人の伝説があります。平家の赤旗、源氏の赤旗を連想しますね。
ヤマシャクヤク データ
日本名 | ヤマシャクヤク(山芍薬) |
場所 | 熊本・五家荘 時雨山、白鳥山 |
時期 | 5月連休頃 |
学名 | Paeonia japonica (Makino) Miyade et Takeda |
科名 | ボタン科ボタン属 |
メモ | 準絶滅危惧種 |