梅雨が終わると霧島にも夏がやってきます。その頃に霧島の山に白い清楚な花を咲かせるのがヤマボウシです。私の大好きな花です。
白く見えるのは花びらではないそうです。花びらのように見えるのは総包片で、実際の花は真ん中の丸い部分です。
でも、その総包片が貴婦人の帽子のよう美しい。名前の由来は法師の頭巾という事ですが、今の時代は山帽子の方が似合っているかもしれません。
やっと梅雨があけて、山道を汗をふきながら歩けば頭上から蝉時雨。
その森の深い翠のなかに白い花の舞うように咲いているのを見つけると涼しげな気分になります。その花はまるで木々にとまる白い蝶のようにもみえます。
霧島では、いろいろなところで見ることができます。
特に矢岳方面には多く、この写真は矢岳の沢でとった写真です。
大幡池の湖畔にも大きな木がありました。静かに揺らぐ湖面を背景に白い花が揺れているのは素敵です。
花は6月終りから7月にかけて咲いています。
秋には赤い実をつけます。甘いということで一度食べてみましたが、確かに甘味はありましたが、ちょっとボケた感じの甘味でした。ヤマボウシの実は結構目立って秋の山の彩のひとつです。
ヤマボウシ データ
日本名 | ヤマボウシ(山法師) |
場所 | 霧島全域、矢岳に多い |
時期 | 7月 |
学名 | Benthamidia japonica |
科名 | ミズキ科ミズキ属 |
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