霧島連山は25の火山からなる山々と多くの火口湖からなっています。その火口湖の中でも一番大きいのが御池です。直径は約1Km、周囲3.9Kmで車で火口湖の淵まで行くことができます。火口湖としては日本で最も深く、水深は93mもあります。神武天皇が幼い頃、この湖の水辺で遊んだという伝説が残っている湖です。
そんな御池を見下ろすような位置にあるのが霧島東神社です。
御池の横から御池キャンプ場に向かう道を進んで行き、キャンプ場入り口を右に曲がって登り切ったところが霧島東神社です。駐車場から進むと直ぐに御池を見下ろすことが出来る展望所があります。なかなかの絶景です。その奥に鳥居ををくぐると直ぐに龍神様がいらっしゃいます。岩間から湧き出す水は涸れることがなく龍神様の安息地という事です。
石段を登っていくとしめ縄で囲った場所があります。何のための結界か分かりませんが神聖な雰囲気に包まれています。その向かいには霧島六権現を開いた性空上人の碑がありました。
階段を上り詰めると朱塗りの神門があります。この神門も立派で本殿の建物と見がまうほどです。神門を入ると猿田彦神社があり、さらに進むと本殿が現れます。朱塗りで多くの彫り物で装飾された綺麗な本殿です。
この神社の本殿脇には霊峰、高千穂峰への登山口があります。高千穂峰の霧島東神社ルートは、いくつかある高千穂峰登山道の中でも一番長くハードなルートです。
高千穂峰の山頂は霧島東神社の飛び境内になっており、その象徴である逆鉾は霧島東神社の社宝でもあります。
霧島東神社は伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)です。天孫降臨で高千穂峰に降り立った瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が最初に先祖を祀った地とされています。
霧島東神社は性空上人によって開かれた霧島六権現の一つで、山岳信仰の霊場として修験者の拠点となっていたそうです。別当寺として錫杖院があったそうですが、明治の廃仏毀釈により廃止されました。いまでも護摩堂があり、社務所には護摩祈祷のための護摩木が用意されています。境内をあるくと歴代の僧たちの墓などが残っており当時を偲ぶことができます。
霧島東神社 御朱印
霧島東神社 データ
所在 | 宮崎県高原町大字蒲牟田6437 |
主祭神 | 伊弉諾尊 伊弉冉尊 |
旧社格 | 県社・式内社 |
創建 | 第十代崇神天皇の御代 |
例祭 | 十一月八日、九日 |
メモ | 霧島六権現 |