ミツバツツジは霧島の春を彩ってくれる花々の中でも、とくに華麗な姿を見せてくれるツツジです。
ミツバツツジはミヤマキリシマよりも少し早く、5月の連休、ゴールデンウィークの頃に咲いてくれます。ミツバツツジからミヤマキリシマへと、それは春から夏にかけての花の聖火リレーのようです。
新燃岳が噴火して随分となりますが、その新燃岳の麓にミツバツツジの群生がありました。5月の連休の頃にミツバツツジのトンネルが現れていて、沢山の登山客で賑わっていたのですが、あのミツバツツジはどうなったのでしょうね。今は立ち入り禁止の区域なので確かめるすべもありません。
ただ、ミツバツツジは霧島山系では多くの場所で見ることができます
ミツバツツジはミヤマキリシマよりも大柄で、登山道を覆うように咲いてくれます。
山肌にも一面に咲いており、地を染めるというよりも空を赤紫に埋めるような雰囲気です。
春の山を赤く染めていくツツジたちは春から初夏の山行には欠かせない花たちです。ミツバツツジ、ミヤマキリシマ、アケボノツツジなどなどツツジを訪ねる山行は飽きません。ツツジたちの季節が終わると夏真っ盛りになります。山の花々も黄色や赤の賑やかな花たちから白い花たちの移り変わります。
新燃岳麓のミツバツツジ群生を見ることが出来ないのは残念ですが、また何時の日かその絢爛な姿を見せてくれる日もあるでしょう。
ミツバツツジ データ
日本名 | ミツバツツジ(三葉躑躅) |
場所 | 霧島全域 |
時期 | 5月連休頃 |
学名 | Rhododendron dilatatum Miquel |
科名 | ツツジ科ツツジ属 |
メモ | 葉が枝先に3枚輪生しています |