もう少しすると山は花々で賑やかになってきます。その前に色々な花たちを紹介しておきましょう。シロモジを紹介いたしましょう。
霧島の春は黄色い花々ではじまります。
その霧島を黄色く彩る代表的な花がシロモジです。
大浪池のマンサクから始まり、シロモジ、キリシマミズキと連なる黄色の流れは、モノクロの霧島が、華やかな彩りの山にかわる導入部です。
とくにシロモジは霧島山系のいたるところで見ることができます。
花自体は小さくて地味な花ですが、その花が2,3mの木の枝に咲くと素晴らしい風景になります。
シロモジは群生になっていることが多く、山肌を黄色く染めていく感じは、まさに春の到来を感じさせるのに十分な色合いです。
シロモジの咲いている期間は長くて、4月から5月くらいまで楽しむことができます。
シロモジの黄色が見えなくなる頃にツツジたちが咲き始めます。
霧島の山が黄色の季節から赤や紫の季節に変わるのです。
花が咲く頃は、まだ葉っぱはありませんが、葉っぱは大きな楓のような感じで3つ位に分かれています。
霧島全域で見ることができますが、私が好きなのは韓国岳の1合目から3合目付近のシロモジです。
シロモジが行く手を黄色く染めています。
その黄色い道をぬけるころ、青空のなかに韓国岳の頂上がせまってきます。
モジの木は色々な種類があります。シロモジに似ているのがアオモジです。アオモジは里に多く、シロモジに似た花ですが、やや薄めの花をつけます。
クロモジは花よりも爪楊枝としてご覧になった方が多いと思います。和菓子などについてくる太めの爪楊枝で、黒っぽい樹皮が付いていたらクロモジです。花はやはりシロモジに似ています。
キリシマミズキ データ
日本名 | シロモジ(白文字)) |
場所 | 霧島山系全域で見ることができます |
時期 | 4月~5月 |
学名 | Lindera triloba |
科名 | クスノキ科クロモジ属 |
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