今回は春リンドウの紹介です。春の山を歩いていると足元に淡い水色のリンドウが咲いています。数センチの短い茎に可愛い星型の花がつきます。
春の霧島は賑やかです。
華やかなツツジが山好きの目を楽しませてくれますが、ふと足元を見ると可憐な水色の花が登山道の脇にちょこっと咲いていたりするのです。
華やかで派手なツツジ達とは違い、足元に小さくさりげなく咲いている春リンドウは健気で好きです。
晴れてくるとその小さな花を広げてくれます。霧島ではいたるところに咲いています。
新燃岳と獅子戸岳の鞍部に広がる湿原は、黄色いツルキジムシロの水色の春リンドウが咲き乱れる見所でが、あの新燃岳の噴火があってからいけなくなりました。あのお花畑はどうなったのでしょうか。
中岳山頂などでは低層のミヤマツツジの隙間に星を散らしたように春リンドウが咲いていて素敵です。
咲いている期間もながいので目にすることは多いと思いますが、ツツジの頃と重なり、道脇などに目立たなく小さくさいているので見逃すことも多い花です。
もう一つ、山で春に見かけるリンドウにフデリンドウがあります。フデリンドウは春リンドウによく似ていますが、葉っぱが少し丸いです。春リンドウは細い葉っぱが茎に沿うようについています。ほとんど見分けがつかないですが、霧島の山では春リンドウの方が多いようです。
他にも秋リンドウがあります。名前のとおり秋に咲くリンドウです。春リンドウは足元の草原に小さく咲いている感じですが、秋リンドウはもう少し大きく低木に混ざって咲いていたりします。私は可憐な春リンドウの方が好きです。
ハルリンドウ データ
日本名 | ハルリンドウ(春竜胆)) |
場所 | 霧島山系全域で見ることができます |
時期 | 5月頃 |
学名 | Gentiana thunbergii (G. Don) Griseb. |
科名 | リンドウ科リンドウ属 |
メモ |