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和気神社 和気公を偲び藤の花を愛でる

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和気神社和気清麻呂公を祀る神社です。和気清麻呂公は奈良時代の貴族ですが、宇佐八幡宮神託事件で流刑になった人物です。その流刑地に建てられたのが、この和気神社です。

和気神社は霧島市の山手の方にあり、近くには妙見温泉郷などがあります。観光ルートからは離れているので通常は訪れる人も少ないようですが、5月の連休の頃は藤の花を目当てに訪れる人が多くなります。境内に植えてある藤は見事で、4月末には藤祭りも催され賑わいます

和気神社

境内に入ると目につくのがイノシシが描かれている大きな絵馬です。絵馬というよりも看板のような感じですが、とにかく目立ちます。和気神社はイノシシに縁が深い神社です。。イノシシが和気公の守護神とされているためですが、それは和気公が流刑されるときに、その輿をイノシシが守ったという伝説からきています。
そのため、拝殿前には狛犬はイノシシの姿をしており、鳥居をくぐった左手には白いイノシシが飼われいます。

和気神社

和気公は733年に生まれて799年に没しています。彼がこの地に流される羽目になった宇佐八幡宮神託事件は769年ですから、彼が36歳のことだったのですね。次の年の770年には許されて戻っていますから1年足らずをこの地で過ごしたという事になります。
流刑の原因である宇佐八幡宮神託事件は、道鏡が皇位に就こうとした事件です。道鏡は称徳天皇の寵愛を受けていた僧ですが、なんと「道鏡を皇位に就かせると天下泰平になる」と宇佐八幡宮神の信託があったというのです。その信託を確かめに八幡宮に赴き企みを阻止したのが和気公です。ところが、そのことで天皇の怒りをかい流刑となってしまいました。しかも名前を別部穢麻呂(わけべ の きたなまろ)と改名させたというのですからかわいそうです。称徳天皇の死後、次の天皇におり許されて名誉回復します。

犬飼の滝

近くには和気温泉という野湯があります。和気公が入ったという温泉ですが、川のほとりに湯船があるだけの野湯です。衝立はありますが入浴するには少しばかり勇気がいります。その川の上流には犬飼の滝があります。勇壮な滝で落差36メートル、幅22メートルもあります。和気神社の近くから降りていく道があります。和気湯と合わせてちょっとしたハイキングルートになっています。

和気神社 御朱印

和気神社 御朱印

「我独慙天地」
(われひとりてんちにはず)と読みます。世の中の人がどうあっても、自分ひとりだけは天地の澄みきった心に照らして恥じることのないように生きようとう心境を表している言葉。

和気神社 データ

所在 霧島市牧園町宿窪田3986
主祭神 正一位護王大明神(和気清麻呂公)
旧社格 県社
創建 昭和21年(1946年)
例祭 5月6日
メモ 藤祭り 4月下旬~5月中旬

神柱宮 アクセスマップ

31.822306, 130.762245

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