登山靴とスニーカーの違いは何でしょう。長く歩いても疲れないとか岩場でも歩きやすいなどの特徴がありますが、一番の違いは足を守るという事ではないかと思います。
里の方で足を少々くじいてもなんとかなります。車で近くの病院に行けば良い事ですからね。でも山で足をくじくと命にかかわってきます。命の危険がないとしても、痛い足を引きずりながら自力で下山しないと病院にもいけません。あの厳つい登山靴は山で足を守ってくれる大切なものです。
登山靴の特徴
登山靴の多くはハイカットで足首を高くまで包み込むようになっています。この足首のフォールドが足首の負担を少なくしトラブルから守ってくれます。特に勾配が急だったり不安定な場所では足首を固定した靴の方が楽に歩けます。
靴底が厚くて硬いのも登山靴の特徴でしょう。これも岩場などを歩くときに力を発揮してくれます。凸凹な上でも靴底が曲がらずに足の裏全体で踏みしめることが出来、安定感が増します。
一見、厳つい感じの登山靴ですが、大切な足を守ってくれる大切なものです。登山靴を買うときは店員さんに聞きながら慎重に選びましょう。
目的に応じた登山靴を選ぼう
靴底が固くてハイカットなのが登山靴の特徴と書きましたが、実は登山靴も色々と種類があります。上記のような登山靴は尾根歩き用の登山靴です。当然ながらクライミングや沢登には向いていません。クライミングなどは特殊としても日帰りトレッキングと山中泊登山では靴の選び方も変わってきます。
登山靴も最近では色々なタイプがあります。登山道が整備されていてる軽登山だったら靴底が柔らかく足首もミドルカットやローカットのものが歩きやすいです。軽装でスピード感のある登山ができます。
岩場があったりアップダウンの多い登山道を歩くときは靴底が固くてハイカットの靴が疲れず安心です。一歩一歩踏みしめて歩くような感じで進むことになります。とくに山中泊などで荷物が重い場合は安定した歩みで足を守ってくれます。ただスピード感、軽快感は損なわれます。
同じような山ばかり登るわけでもないので、最終的にはいくつかの靴を用意して山によって使い分けることになります。最初はレギュラータイプの固くてハイカットの靴を用意し、必要に応じて買い足すと良いと思います。
素材は革製やナイロン製があります。革製は丈夫で防水性も高いですが、手入れが大変です。ナイロン製なら軽くて軽快です。通気性も良いので最初に選ぶならナイロン製が無難です。最近では防湿で湿気を透すゴアテックスなどの登山靴もあるので素材も確認しましょう。
登山用の靴下は値段も高いですが、しっかりとした物を用意しましょう。大切な装備なのでお金を惜しんではいけません。靴を買ったときに靴のサイズにマッチするものを選びます。
靴は登山専門店で履いてみて
登山靴は登山の専門店で買いましょう。スポーツ店や靴店にも登山靴コーナーがあったりしますが種類の数がちがいます。そして何よりも店員さんの心強いアドバスを受けることができます。特に最初の登山靴は店員さんに相談して選びましょう。登山専門店の店員さんは自分でも山登りをする方が多く知識も豊富です。登山靴は長く使うものなので次に登りたい山、将来登りたい山などを語りながら相談すると話も弾み良いアドバイスが貰えると思います。
靴は手に取るだけでなく実際に履いて歩いてみましょう。足首のフィット感などは歩いてみないと分かりません。
使い込んだ靴は靴が足に合わせてくれてくれます。山行するごとに足に馴染んでくる靴に愛着が湧くことでしょう。登山用品はリュックやウェア、雨具などそろえる物も多いですが、最初はやっぱり登山靴です。登山靴はしっかりとしたものを選び、山のパートナーとして長く使いたいものです。