高嶺の花たち

ニリンソウ(二輪草) 寄り添って咲く可憐な白

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そろそろニリンソウが咲く頃ですね。熊本にカタクリ山行などに行ったときに良く見かけます。残念ながら霧島では見かけたことがないです。

ニリンソウは名前の通り、2本の花茎が伸びて先に白い小さな花をつけます。まるで恋人が寄り添っているようです。そういえば、そんな歌もありましたね。
小さな花です。沢沿いや山の斜面などに群生で生えていることが多いです。

山菜として食べることもできるそうですが、食べるにはあまりにも可憐な花です。そのままそっと見守るだけにしておきたいですね。葉っぱは深い裂け目があり、これがトリカブトに似ています。あの猛毒のトリカブトです。山菜とりにきて、ニリンソウとトリカブトを間違えてしまう事故が毎年のようにあるそうです。

この可憐な花は時に1輪だったり、3輪だったりします。つがいになれなかったり、浮気をしたり・・・ちょっと人間的でもありますが、多くは名前のとおり2輪寄り添って咲いています。
しかし、ほとんど同じ花の姿でイチリンソウ、サンリンソウというのもあります。イチリンソウは全く一輪のみだそうです。サンリンソウはニリンソウと同じように1輪だったり2輪だったりすることがあるそうです。ちょっとややこしいですね。サンリンソウは葉っぱの柄があり、ニリンソウにはないということでした。

ちょっとややこしい話になりましたが、山で見かけるのはニリンソウがおおいです。小さい花ですが、群生で生えていることが多く楽しませてくれます。春は桜やドウダンツツジなど見上げる花も多いですが、あまり上にばかり気を取られていると足元の可憐な花たちを見過ごすことになるかもしれませんよ。

ニリンソウ データ

日本名 ニリンソウ(二輪草)
場所 熊本 雁俣山、京丈山で見かけました
時期 4月中旬
学名 Anemone flaccida F. Schmidt.
科名 キンポウゲ科イチロンソウ属
メモ

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