写真はノカイドウです。野海棠と書きます。五月の連休の頃に、白い花を枝いっぱいに咲かせます。蕾は赤い色をしていますが、開くと白い花になります。
ノカイドウは霧島の固有主で世界中でここ、霧島にしかありません。
しかも、咲いている時期は10日間ほどで、なかなか見ることができません。
例年では5月の連休ころは、この花を目当てに霧島路を走る車も多くなります。
韓国岳のふもとに群生していて、えびのビジターセンターの近くでは毎年多くの花を見ることができます。
最近は鹿の食害などもあり少なくなってきているようです。群生地には柵などで鹿が入らないように保護してあります。
野生のカイドウということで、リンゴの仲間の花らしいです。
えびのビジターセンターから少し霧島温泉郷の方にいったところに群生地があります。
車でもいけるので気軽に見ることができます。
えびの高原から韓国岳の麓を回るように大浪池に向かう登山道にも咲いています。
このルートは春にはノカイドウ、秋には紅葉を楽しめるルートです。
以前は硫黄山から韓国岳へのぼり、大浪池の方に下って、このルートを使ってえびの高原にもどってくることをしていました。
残念ながら今は硫黄山周辺が入山規制なので、通常の韓国岳登山道は使えませんが、えびの高原のビジターセンターから韓国岳を目指すには良いルートかもしれません。ただ、大浪池から韓国岳への突き上げは結構な急登ですが。
ノカイドウ(野海棠) データ
日本名 | ノカイドウ(野海棠)) |
場所 | えびの高原ビジターセンター周辺 |
時期 | 5月初旬 |
学名 | Malus spontanea (Makino) Makino |
科名 | バラ科リンゴ属 |
メモ | 絶滅危惧IA類(CR) |