ミヤマキリシマは霧島の名を冠した樹木では、一番有名な花でしょう。
5月の中旬、もう南国では夏の装いの霧島の山をうす紫に彩ります。
5月の連休頃から霧島の山々はツツジを愛でる登山者で賑わいます。
皆さんの会いたいのはミヤマキリシマの可憐な姿でしょう。
えびの高原や高千穂河原では5月の連休ころから咲いています。
この辺りでは1m程度の大柄なミヤマキリシマです。
登ることもなく手軽に楽しむことが出来ます。
少し頑張って霧島の山々の頂上を目指すと低層の可憐なミヤマキリシマを見ることができます。
足元に這うように丸い株が群生しています。
それに一面に薄紫の花が咲き、それが山肌を埋めています。
新燃岳は幻想的なエメラルドグリーンの火口湖が素敵な山ですが、その火口壁もミヤマキリシマの花で薄紫に染まります。
エメラルドグリーンの湖にパープルピンクの火口壁、所々から立ち上る蒸気、幻想的な風景を醸しだしています。
残念ながら、その幻想的な風景も今は入山禁止で見ることができません。あの美しい火口湖も火口壁のミヤマキリシマも、どうなってしまったのでしょう。また見たい風景です。群生地では大幡山の群生が規模が大きく素晴らしかったのですが、今はどうなっているでしょ。
高千穂河原から皇子原へ向かう途中の草原も素晴らしく、中岳を背に受けて草原が花に埋まります。
縦走路から離れますが、ぜひ訪れてみてください。
ミヤマキリシマは九州各地の山に自生しており、九重山、雲仙岳でも綺麗な姿を見せてくれます。
ミヤマキリシマ データ
日本名 | ミヤマキリシマ(深山霧島) |
場所 | 霧島山系全域で見ることができます |
時期 | 5月中旬~6月初旬 |
学名 | Rhododendron kiusianum |
科名 | ツツジ科ツツジ属 |
メモ | 九重連山、雲仙などでも素晴らし群生を見ることができます |