堺雅人と若山牧水と伊藤一彦
今度のNHKの大河ドラマは「真田丸」ですが、その主人公、真田 信繁(真田 幸村)を演じるのが堺雅人さんですね。
堺雅人、若山牧水、伊藤一彦の共通項は何でしょう。
宮崎出身です。学校も一緒ですね、早稲田です。
そして、後者二人は歌人です。伊藤一彦氏は今を代表する歌人の一人ですが、堺雅人さんの恩師でもあります。そして、ふたりで「ぼく、牧水!」という短歌をテーマにした本を出しています。
ぼく、牧水!
「ぼく、牧水!」、ふざけた名前ですね。
堺雅人さんと伊藤一彦氏が牧水ゆかりの地で対談をしていきます。
最初は牧水生家前のそば屋さんが舞台です。牧水の生家は宮崎県の北部にある坪谷と言う集落です。まぁ、結構な田舎です。
最初の対談のテーマは牧水の恋です。この章の題名が「子供にはわかるまい『なまくらの恋』」です。牧水の短歌を紹介しながら話は進んで行きます。
第二夜は山里から少し町の方に下ってきて、日向市内の居酒屋が舞台になります。テーマは「まろびの美学」です。旅と酒、そして短歌に没頭した牧水の生涯がテーマです。
三夜目は宮崎市にて語る現代です。堺雅人さんの出演した大河ドラマ「篤姫」の話題などが語られます。現代の中に息づく牧水のDNA、想いがテーマですね。話題が前の二章とくらべてぐっと現代に引き寄せられています。
俳優、歌人と言う世界の違う二人が、若山牧水を真ん中において酒を酌みながら対談する。媒介するのが短歌というので、少しばかり取りつきづらい点もありますが、牧水の生き様が私たちの失ったものを思い出させてくれるような気がします。
さて年があけていよいよ堺雅人さん主演の大河ドラマ「真田丸」が始まりますね。リーガル・ハイや半沢直樹など現代ドラマのイメージが強いですが、今夏の「真田丸」で大河ドラマ三作目になるんですね。
戦国時代は歴史好きにはたまらない時代です。そんな戦国時代を六文銭を旗印に駆け抜けた真田幸村、その幸村を堺雅人さんがどのように演じるか見ものです。